柚便り yushinkyu.exblog.jp

漢方柚鍼灸院(大阪・谷町)の患者さんのお便りと、院長が印象に残った治験例など。


by yu-shinkyu
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貧血の症例

N.Tさん 年齢43歳 職業 会社員
初診日 平成30年6月26日
記載日 令和元年5月28日

主訴 貧血(6cmの子宮筋腫)

 仕事で大阪へ引っ越して間もない頃、地元でも鍼は受けていたのでこちらでもどこかないかな、でも家の近くでないと続かないだろうな…とインターネットで探していました。そこで偶然見つけてご縁があったのが、この鍼灸院でした。

 引っ越してくる前から子宮に問題あり、ヘモグロビン値が7.3と平均以下で階段を登るのも歩くのも息切れをしてきついと感じるほどでした。ひどい時は生理中に卒倒し救急車で運ばれたこともありました。病院ではホルモン治療か手術で切りましょうなどの診断。小さい頃から薬は飲まない環境で育ってきたので「避けて避けてきたらドンドンひどくなっていた」という結果にどうしよう…と思っていました。しかし、生理のときは出血が多量のため、ヘモグロビン値が下がってしまうので鉄剤を飲んでいたのですが、鼠径部が痛くなるのです。お薬は効きますが、どこかに何かが出てくるもの…わかってはいるものの、飲まなければと飲んでいました。

 鍼は週に1回、冬はお灸(自宅にて三陰交)もしていました。そしてもうすぐ1年経とうとしていますが、今では毎日40分程歩いて帰ったり、階段の登り降りも息切れすることなく元気に身体を動かしています!鉄剤はというと…飲んでいませんが、病院の検診では行くたびに少しずつ上がっています。

 柚鍼灸院は先生が女性の先生で何でも相談し、すぐに対応して下さったり、アドバイスを下さるので本当に安心して通うことができています。スタッフの方々もとても優しく素敵な方たちばかりです。心から信じられるもの、これが完治への第一歩なんだろうと思います。これからもよろしくお願い致します。


院長よりコメント
 生理時には出血多量で気を失うという重症の貧血の患者さん。しかし造血剤を打ったり輸血をしなければならないほどの重症さではありませんでした。
 東洋医学的所見ですが、脈状は滑弱で右関上に枯脈、右尺位は弱く、舌背は暗紅色あせ、舌腹は淡白傾向、舌尖の瘀斑、生理時の血塊の多さなどから瘀血の存在も気になりましたが、まずは極度の貧血や息切れを治すため、心脾両虚証として益気補血・健脾養心の治療を行いました。
 選穴は膈兪、神門、合谷などに補鍼、三陰交は施灸または鍼、5診目にはヘモグロビン値が7.3→10になっていました。半年の間に30回の治療を行いました。
 現在ヘモグロビン値は基準値内となり、救急車騒ぎもなくなりました。気血を補うことにより結果的に瘀血の排出を促し、心身のバランスがとれていった症例です。

貧血の症例_b0221269_21401670.jpg

by yu-shinkyu | 2019-06-05 21:44 | 婦人科疾患・不妊治療